【お酒を飲まされる?】大富豪に似た、アメリカのトランプゲーム。
Presidents and Assholes
■【お酒を飲まされる?】大富豪に似た、アメリカのトランプゲームってなに?
トランプゲームの「大富豪」に似ているゲームが、アメリカにもあります。トランプカードがあれば、すぐにできます。アメリカで有名なカードゲームがこのゲームです。
ゲームを簡単に説明すると、前の人が出したカードより強いカード、または同じカードを出していき、手持ちのカードを早くなくした人が勝ちです。
4人以上で遊ぶと楽しいです。
■大富豪に似た、アメリカのトランプゲームの名前について
ゲームの名前は「Presidents and Assholes(プレジデントとアスホール)」です。「President(プレジデント)」は「大統領」のこと。「Asshole(アスホール)」は、調べたら「下衆野郎(げすやろう)」って出てきました(笑)
日本のトランプゲーム「大富豪」、別名「大貧民」と似ていますね。
「Asshole(アスホール)」は、アメリカでは言ってはいけない言葉に分類されます。もしも子どもがこの言葉を言ったら、親がめちゃくちゃ怒るやつです。だって、「ass」はケツ、「hole」は穴って意味ですから。…もう、直訳がわかりますよね。
■大富豪に似た、アメリカのトランプゲームに必要なもの
・トランプカード 52枚
ジョーカーは使わないので、外します。
■アメリカの大富豪。トランプゲームの「カードの強さ」について
「2」が1番強い、無敵カード(すべてクリアにするカード)です。「2」のカードだけ特別なので、後で詳しく説明します。
強 A(1)> K(13)> Q(12)> J(11)> 10 > 9 > 8 > 7 > 6 > 5 > 4 > 3 弱、の順番になります。(マークは関係ありません)
■アメリカの大富豪。トランプゲームやりかた
①カードの配り方
・じゃんけんで親を決めます。
・ジョーカーを抜いたトランプをよく切って、1枚ずつ、見えないようにして、すべてのカードを配ります。
②親が1枚カードを出して、アメリカ大富豪のゲームがスタート!
・親が、カード1枚をテーブルの真ん中に出します。
※このとき親は、「同じ数字のカード」を持っていれば、カードを2枚以上まとめて出すことができます。
その場合、次にカードを出す人たちは出されたカードより、強いカードを「同じ枚数」だけ出さなければなりません。
③前の人よりも、強いカードを出す
時計回りの順番で、前の人が出したカードと同じ数字のカード、またはそれより強いカードを手札から出して、ゲームを進めます。
出せるカードがない場合は、パスします。また、出せるカードがあっても作戦で出したくない場合も、何度でもパスができます。
もし、同じ数字のカードが出されたら、次の順番だった人はスキップされます(カードが出せません)。
④誰もカードを出せなくなったら、クリアにして新しいカードを出す
最後に場に出たカードより、強いカードを出せる人がいない場合(全員パスしたとき)、最後にカードを出した人が、次の親になります。
次の親が決まれば、テーブル中央に出されたカードは、すべて「クリア」にします。すべてのカードをどけて、使うことはありません。
■【アメリカの大富豪】トランプゲームでは、「2」が無敵
上記で、強 A(1)> K(13)> Q(12)> J(11)> 10 > 9 > 8 > 7 > 6 > 5 > 4 > 3 弱、の順番になる、と解説しました。
ここで「2」について解説します。
・「2」は無敵カード
「2」のカードは4枚あるので、1ゲームで、最大4回までクリアできるはずです。
■【アメリカの大富豪】トランプゲームのルール
・親が、カードを1枚出した場合
親がカードを1枚出してスタートしたら、次の人も1枚出します。このとき、同じ数字のカード、またはそれより強い数字のカードを1枚出します。
ペアがあるからと言って、勝手に2枚とか出しちゃダメです。
他に誰もカードを出せなくなったら、カードをクリアにし、最後にカードを出した人が親になってまたスタートします。
「2」のカードが出た時点で、すべてのカードがクリアになります。新しい親がカードを出して、またスタートします。
・親が、2枚のペアカードを出した場合
親がカードを2枚ペアを出してスタートしたら、次の人も2枚ペアを出します。このとき、同じ数字のカード、またはそれより強い数字のカードを2枚、ペアで出します。(マークは関係ない)
「AA」が出たら、「2」以外に強いカードはありません。他に誰もカードを出せなくなったら、カードをクリアにし、最後にカードを出した人が親になってまたスタートします。
「2」のカードが「1枚」出た時点で、すべてのカードがクリアになります。新しい親がカードを出して、またスタートします。
・親が、3枚のペアカードを出した場合
親がカードを3枚ペアで出してスタートしたら、次の人も3枚ペアで出します。このとき、同じ数字のカード、またはそれより強い数字のカードを3枚出します。
「AAA」が出たら、「2」以外に強いカードはありません。他に誰もカードを出せなくなったら、カードをクリアにし、最後にカードを出した人が親になってまたスタートします。
「2」のカードが「1枚」出た時点で、すべてのカードがクリアになります。新しい親がカードを出して、またスタートします。
・親が、4枚のペアカードを出した場合
4枚のペアカードも、上記と同じようにプレーします。が、4枚ペアで出せるのってなかなか難しいです。でも、「2」のカード1枚でクリアにできます。
■アメリカの大富豪ゲームも、先にカードがなくなった人が勝ち抜け
新しい親から順番にカードを出していき、ゲームを続けます。最初に手持ちのカードがなくなった人が勝ちで、「プレジデント(大統領)」となります。
(4人プレーの場合)残った人たちでゲームを続けていき、次に勝った人が「バイスプレジデント(副大統領)」、次の人が「バイスアスホール(副アスホール)」、最後に負けた人が「アスホール」となります。
「プレジデント(大統領)」>「バイスプレジデント(副大統領)」>「シディスン(市民)」>「バイスアスホール(副)」>「アスホール」となります。
日本の大富豪ゲームだと、「大富豪」「富豪」「平民」「貧民」「大貧民」ですね。
■アメリカの大富豪ゲームでは、「プレジデント」と「アスホール」に分かれる
1番最初に勝ち抜けした人が、大統領になります。1番最後まで残った人がアスホールになります。ちなみに、アスホール(Asshole)の発音は「アソー」です。
3人~4人でゲームをした場合は、「プレジデント(大統領)」、「シディスン(一般市民)」、「アスホール(意味は省略)」になります。
5人以上でゲームをした場合は、「プレジデント(大統領)」、「バイスプレジデント(副大統領)」、「シディスン(一般市民)」、「バイスアスホール(2番目に負けた人)」「アスホール(1番最後の人)」になります。
■アメリカの大富豪でも、2回目のゲームでカードを交換する
次のゲームで、カードを配り終えたら、前のゲームできまった階級に従い、カードを交換します。
「プレジデント」は「アスホール」と2枚ずつ、「バイスプレジデント」は「バイスアスホール」と1枚ずつ、カードを交換します。
・カードの交換方法
プレジデント(いらないカード2枚)→ アスホール
カードの交換で、「いらないカードをもらって不利だなぁ…」と思う人もいるかもです。でも、ペアができる可能性もあるので、バランスがとれてる感じ。
■アメリカの大富豪ゲームは、お酒を飲みながらやる
アメリカでは、大学生が家で飲みながらカードゲームで盛り上がるのが、とても一般的です。そのためこれは、「飲ませる」「飲まされる」ゲームでもあります。
・プレジデント(大統領)
いつでも、だれにでもお酒を飲む命令ができる。
・バイスプレジデント(副大統領)
大統領以外の人(市民、バイスアスホール、アスホール)に、いつでもお酒を飲む命令ができる。
・シディスン(市民)
バイスアスホールとアスホールに、いつでもお酒を飲む命令ができる。(大統領、副大統領には命令ができません。)
・バイスアスホール(副アスホール)
アスホールにいつでもお酒を飲む命令ができる。
■アメリカの大富豪ゲームでは、3回大統領になったらルールを作っていい
合計で3回勝ってプレジデントになれば、好きなルールを作ることができます。
・プレジデントが作るルールの例
・左手でお酒を飲まなきゃダメ
・人の名前を言っちゃダメ
・カタカナ言葉を言っちゃダメ
こんな感じでゲームはもっと楽しくなります。